独立行政法人 理化学研究所 神戸研究所 発生・再生科学総合研究センター

2012年8月15日


高校生のための生命科学体験講座を開催
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毎年恒例の「高校生のための生命科学体験講座」が、今年も8月7日,9日の2日間にわたり開催された。レクチャー、研究室訪問、体験実習を組み合わせた1日のプログラムだ。

研究室訪問ではニワトリ初期胚を観察(左)、実習の前にマイクロピペット
の使い方を練習(右上)、泳動ゲルにサンプルをアプライ(右下)


今年のテーマは、血液とそこに含まれるタンパク質。午前は、初期発生研究チーム(Guojun Shengチームリーダー)の全面協力により、レクチャーと研究室訪問を行った。レクチャーでは、血液に関する基礎知識や、ニワトリ胚における血液の発生について説明。さらに、最新の研究テーマとして、グロビンスイッチングとその異常によって生じる疾患について紹介した。

午後の実習では、血液に含まれるタンパク質をSDS-PAGEにより解析する手法を体験した。ニワトリの初期胚から血液を採取、血清と血球成分に分離して電気泳動し、分子量を概算してそれぞれに含まれるタンパク質を調べた。慣れないマイクロピペッターの操作に苦心しつつも、ゲルを染色してきれいなバンドが浮かび上がると、安堵と感嘆の声が上がっていた。




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